2018年05月17日

第46回:若き詩人への手紙 若き女性への手紙(リルケ・新潮文庫1953)

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 リルケの名前を知ったのは映画「天使にラブソングを2」である。

 その中でウーピー・ゴールドバーグ演ずる主人公が教え子の女子学生に対して「若き詩人への手紙」の一節を引き合いにアドバイスを贈るシーンがある。この映画を好きになった人はきっと同時にこの本も気になると思う。

 本書はリルケが実際にある若い詩人とやり取りした手紙をそのまま収録した作品である。
 詩という芸術の世界における生き方の指南書であるが、ひとつの世界を徹底的に生き抜いた人の言葉には、芸術の世界だけではなく何かしら人生一般に通じるものが含まれている。

 個人的には、絵をものしている身としてそのままストレートに響く言葉があらゆるページに見られる、折に触れひもとく一冊である。

 映画の中で紹介されていた一節は、全く同じ形で本の中にあるわけではないが、この言葉が下敷きになっている。

 「もしもあなたが書くことを止められたら、死ななければならないかどうか、自分自身に告白してください。」

 本との出会いは縁である。この本に出会えた縁を喜びたい。




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ラベル:リルケ
posted by ガウス at 22:13| Comment(0) | 文系紙本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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