2018年05月18日

第47回:十三妹(武田泰淳・中公文庫2002)

ビブリオイズム047.jpg

 舞台は三百年前の中国
 大邸宅の深窓の奥の奥、第一夫人と第二夫人が首を切り落とす話をしているところから物語は始まる。

 この第二夫人が主人公・十三妹。十三妹と書いて「シイサンメイ」と読む。
 中国女侠客のお話である。

 平成の時代にあって戦うヒロインの話はごまんとあるが、これが書かれたのは1960年代である。
 しかも新聞小説。武田泰淳も思い切ったことをしたものである。

 どうやら時代を先取りしすぎたようで、あまり売れなかったらしい。
 十三妹が元祖戦うヒロインとするならば、夫人に守られるインテリご主人様・安公子は元祖草食系男子といったところか。
 どこまでも先取りである。




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ラベル:武田泰淳
posted by ガウス at 10:35| Comment(1) | 文系紙本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

政治家は今も昔も同じですね。
読み通すのは一頑張りが必要かも。
Posted by omachi at 2018年05月19日 19:37
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